紗倉まな「自分のために“性”がある」SAKURA MANA 紗倉まな

紗倉まな「自分のために“性”がある」SAKURA MANA 紗倉まな

 

 

紗倉まな(さくら・まな)
1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にAV女優としてデビュー。人気女優として活躍するかたわら、歌手、文筆家、YouTuberなどとしても活動する。著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、エッセー集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)『働くおっぱい』(KADOKAWA)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)。

 

 

人気AV女優の紗倉まなさんが自身3冊目となる小説『春、死なん』(講談社)を出版した。

文芸誌『群像』に掲載された2作品を収録する本書は、「高齢者の性」「母親の性」をテーマに、枯渇することのない性的欲望と、それを抑圧する社会の“常識”との間で揺れる人々の姿を映し出す。

「自分の狂気を表現するのがAV。文章は自分の多面性を見せるツール」。自らの活動についてそう語る紗倉さんは、これまでエッセーなどを通じて現代社会での生きづらさについて発信してきた。本作では人を型に押し込める「役割」やステレオタイプの弊害に切り込んでいる。

 

「年相応」って、誰がそんな基準を決めた?

小説『春、死なん』の表題作は、「年相応」という固定観念に縛られ、自身の性欲を周囲に隠しながら生きる高齢男性の孤独を描く。もう一編の「ははばなれ」は、「女」であることにこだわる還暦過ぎの女性と、その娘の物語だ。

出演作のリリースイベントに多数の高齢男性が訪れる紗倉さんにとって、老人が自らの性を楽しむ光景は日常だという。その一方で、今の社会は「高齢者も性欲を持っている」という事実を表に出そうとしていないように彼女には見えている。まるで「性の解放は老人には相応(ふさわ)しくない」とでも言うように。

「恋愛にせよ性行為にせよ、若いときは当然のこととして扱われるのに、なぜか高齢になると途端に見られ方が変わることに対して違和感や滑稽さを感じていました。世間が言う『年相応』も、誰がそんな基準を決めたのかと思ってしまう。そんなあやふやなものによって、将来、自分の意思とは無関係に性の自由が奪われてしまうかもしれない。その恐怖や寂しさを想像したら、何十年先のこととはいえ、これは今の自分とも関わってくる身近な問題だなと思いました」(紗倉さん、以下同)

 

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